企業内シニア世代に対する”気づきセミナー”事業について

明けましておめでとうございます。皆様お健やかに新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、私は例年、クリスマスから新年にかけては静かに軽井沢で過ごすことにしています。
昨年も中軽井沢駅にある図書館から何冊も読みたい本を借り、特に団塊世代の特徴や、50―60歳からの人生の節目にどのような準備をすればよいかについて書かれた本をまとめ読みしました。その動機は勿論、これから開発を検討している、企業内シニア層(50―60歳以上)に「次の」人生のために、どのような”気づき研修”をすればよいだろうかというものです。

その一つは「超団塊 2007年問題に立ち向かう」加藤仁著 宝島社 2005/12 です。
加藤仁さんは出版社勤務を経て、ノンフィクション作家として独立、「国鉄崩壊」や評伝、ルポルタージュ等を手掛け、生活者の視点から多くの介護や定年に関する著書を出版されています。2007年に講談社から「宿沢広朗 運を支配した男」を発表された際には、私もインタビューを受け取材協力させていただきました。残念なことに、その後2009年にお亡くなりになられました。「超団塊」は定年退職者だけでも6,000人を超えるインタビューをされた上での著作で、今でも新鮮な団塊世代が織りなす「定年文化」を良く表現していると感じます。

狭義の団塊世代の定義は、昭和22/4/2―25/4/1に生まれた750万人の人たちで、他の近い年次の人口より25-30%多いといわれています(現在は66―63歳)。その団塊世代の特徴は①40歳代でバブルの崩壊を迎え、彼らの子供たちの就職時期は丁度その時期に重なる②戦後の貧しさを知る最後の世代③パソコンを知る最初の定年世代です。団塊世代が織りなす新しい定年文化とは①NPO活動に積極的で、情報発信手段を持ち、ネットでの情報検索が得意②競争社会への抵抗感が強く、農業や自然志向、自立、自給自足に共感する③プライベートな場とパブリックな場が必要な世代であるとしています。

40歳代のバブルの頂点で早期退職の上、例えばペンション経営等の起業に走った世代でもあります。加藤氏の分析によればこれからはNPOに向かうのではないかとのことです。2007年問題が騒がれ、高年齢者雇用法の導入前に、準備期間として60歳定年を迎えた団塊世代は再雇用や、実質雇用延長の恩恵を受けていますが、狭義の団塊世代の人たちの過半は既に年金生活者となり、65歳を迎え仕事から離れています。
この度、プラチナ・ギルドアオードの公募を行い現在事務局が選考過程に入っていますが、応募期間が短かったにもかかわらず多くの応募を頂きました。実感として団塊世代の人たちの社会貢献活動が目を引きます。

さて、私の今年の夢の一つは、NPOプラチナ・ギルドの会の二番目の事業として、企業とコラボの上、企業内シニア世代のための“気づきセミナー”を開催し、定年後に社会で自立して活躍するために十分な準備をしていただくことにあります。残念ながらいろいろな書物を読んでみるとその準備期間の重要性が指摘されているにも関わらず、実際には日常業務に忙しい多くのサラリーマンは退職直前まで仕事に忙殺され、または敢えて「次の」自分の在り方について準備を避け、その後の長い人生について真剣に考える機会を持つ人が少ないのは誠に残念なことです。それはあたかも50年前から日本の人口動態調査について推計の結果、年金や、医療保険制度が人口減少社会では破綻が予測されているにもかかわらず、未だに有効な手当が出来ていないのに似ています。

今年3月末までには、企業内のシニア世代に対して、これからの人生の資金計画、心と体の健康、高齢化時代のキャリアの考え方、転職、起業、社会貢献(ボランティア)、これまでの社会経験を生かしたプロボノ活動、ふるさと回帰支援、海外移住、等の多様な人生設計について、プロの講師を準備したメニューを提示したいと考えています。企業経営者にとっても自社の大切なシニア社員が今後の人生の在り方について自立した考えを持ち、定年後の社会デビューに際し十分な準備をしながら、前向きで、生き生きと働くことは喜ばしいことだと考えます。現在各企業で人事担当をされておられる皆様とも順次ご要望をお聞きしながらメニューの充実を図ってまいりますのでよろしくお願いいたします。

軽井沢での読書につきましては、別途私の匿名ブログ「日々是好日」1月2日付でも、童門冬二さんが昨年末発表された「50歳からの勉強法」について書かせていただきました。よろしければ是非ご参考になさってください。
http://blogs.yahoo.co.jp/toshi181127/folder/180702.html