「私たちからの提言(アドボカシー活動)」カテゴリーアーカイブ

NPO法人の設立とプラチナ・ギルドアオードについて

NPOプラチナ・ギルドの会がいよいよ法人登記を完了し、始動しました。まさに「アクティブ・シニア 動き出す。アクティティブ・シニアが面白くなってきた」です。

会員相互で議論を重ねた末、法人となったからには、永続的に事業を開発し、社会の変革を目指します。私たちの目指す法人の理念は、シニアが生き生きと活動的に社会に貢献するためのモデルを提供し、多くの同世代やそれに続く世代が、明日の日本社会を支える力となることです。

特に、社会で培った経験、スキル、人脈等をフルに活用し、シニアだから出来るプロボノ手法の社会貢献を目指します。私たちは会員夫々が個人として、またはグループで夫々の分野で社会貢献すると同時に、法人としての事業を展開してまいります。その為には、単に我々だけでなく、志を共有する団体に広く呼びかけ、共に社会変革の騎手になっていただきたいと考えています。

主たる目的は、シニア世代が中心となって現役世代と協同しつつ、市民のためのコミュニティーづくり“市民社会”を広げ、行動する人の輪を拡大することにあります。これまで、我が国の“市民社会”は欧米に比し、小さく広がりの少ないものでした。我々の子供や孫たちに素晴らしい社会を提供する責任は現在のシニア世代にあるとの認識で、明日の“市民社会”を大きく、強いものにするために、他の多くの団体と協力しながら変革に挑戦してまいります。

先ずは、「社会で貢献するシニアの顕彰事業」(プラチナ・ギルドアオードと呼ぶ)を立ち上げ、近々公募要領をホーム・ページ上で発表いたします。素晴らしい経験をお持ちの外部の選考委員に現在社会で活躍中のシニアを発掘していただき、来年三月末までに第一回目の表彰式を行います。今後とも継続的に毎年顕彰事業を行い、顕彰者には、講演会などでお話頂き、広く社会にその活動を知っていただくことにより、同世代や、次の世代の社会貢献を目指すシニアの水先案内人として活動していただきます。

会社を退職し第二、第三の人生をおくられておられる多くのシニアの方にお聞きすると、皆さん、「ボランティアや社会貢献をしてみたい」と考えておられます。しかし、これまで会社生活に全てをささげ、「仕事が人生」の生活を送ってきた多くのサラリーマンは、思いはあっても具体的にどのように行動すればよいかわからないのも事実です。

実は、経営学の生みの親である、ドラッカー博士はボランティア社会について大変見識の高い方で、NPOの第一人者です。ボランティアは「人生の仕事」を発見する最高の道で、自己実現と人生の喜びを味わえる贈り物であると言っています(NPO is a change agent)。

只、「仕事の人生」から「人生の仕事」にモード変更するには十分な時間をかけ、自分が何をしたいかを見つける必要があります。本来、50歳にもなれば、働きながらこれからの自分の人生について真剣に向き合う必要があるのです。NPOプラチナ・ギルドの会では会員を現役、リタイアー組の半々にしているのはそのような理由からです。

このような観点から、次の事業の柱として、企業と協同して企業社会のシニア人材に、多様な将来像を提供するオリエンテーション事業を検討中です。このセミナーでは自社の大切な人材が企業での仕事を終え、社会デビューするまでの間、社員に将来の人生設計を考えて頂くことにあります。

転職や起業による更なる仕事へのチャレンジ、ボランティアや各種の社会貢献の勉強、更には海外や美しい故郷での再出発などの多様な機会をお示しできればと考えています。ご興味・ご関心のある、NPO,社会人大学、人材会社の皆さん、是非共同事業にご参画ください。皆さんと一緒に、シニア世代に生き生きとした、輝かしい未来像を提供出来ればと考えていますのでご一報をお待ちしています。

NPOプラチナ・ギルドの会に三名のアドバイザー招聘の件

現在法人登記を準備中のプラチナ・ギルドの会では今後のNPOの発展のため、財・官・学から社会貢献活動にご理解の深い以下の三名の方にご就任いただくことになりました。

日本政策投資銀行社長の橋本徹様(元富士銀行頭取)はスイスに本部を置くコー・ラウンドテーブルの初代日本代表で企業倫理・CSR分野でご指導頂けると考えています。現在オリックス社外役員の薄井信昭様(元大蔵次官)は(株)日本総合研究所の理事長を務められ、私も個人的に良く存じ上げています。日本NPO学会理事長の山内直人様(大阪大学大学院公共政策研究科教授)は公共政策、NPO分野で幅広いご活躍をされておられます。

「社会で活躍するシニアの顕彰事業」の選考委員ご就任をお願いした際にも感じたことですが、大変お忙しい方々にも拘わらず、即断即決で夫々ご就任をお引き受け頂いています。
サラリーマン生活で現役時代に経験したビジネスの世界では複雑に絡み合う利害関係の中でなかなか事は運びませんが、社会貢献やボランティアの世界は目指す理念や目標が明確であり、「志」を理解いただければ、大変スピーディーに全てが進むことに新鮮な驚きを禁じえません。

さて、今月中には法人登記も終了し、いよいよ特定非営利活動法人プラチナ・ギルドの会の船出です。11月中には予定通り「顕彰プロジェクト」の公募概要を発表いたします。今回はモデル事業の位置づけですので、規模は小さなものですが、来年度は顕彰規模も倍増、そして第二のプロジェクト「スマート・シニア向けオリエンテーション事業」を現在鋭意検討中です。ご期待下さい。

高年齢雇用安定促進法について

皆さん、昨年の通常国会において高年齢者安定雇用について法案が改定され、この4月から雇用者(企業)に60歳を超える社員の65歳までの定年延長または再雇用の義務が課せられたのをご存知でしょうか?これは、財政負担を少しでも軽減するために、国民年金の受給年齢が順次65歳に延長されることに伴い、定年後、年金受給までの期間、社員の所得補償を企業に負担させたものです。

勿論、昨今平均寿命が大幅に伸び、少子高齢社会の到来とともに、シニアの労働力を利用し、今後の労働力不足に対処することは、女性労働力や、海外からの有能な人材を活用することと合わせ、日本社会としても重要なことです。また、元気で活動的なシニアにとっても、経験と培ったスキルを活用して60歳を超えて、体力に応じて働き続けることは自己実現の場を確保するために望ましいことです。

しかしながら、個別企業の立場から見れば、雇用制度の改正により経営の自由度を著しく脅かされ、本法案の施行から半年経過した現在、“追い出し部屋”に象徴されるような、社会的なフリクション(葛藤)が生まれつつあるのも事実です。需要の旺盛な市場で活動する企業にとっては、すでに労働力不足に悩まされている事情もあり雇用延長はさほど問題にはなりませんが、そうでない企業にとっては賃金コストの上昇は死活問題です。

従業員の視点からもより自由度のある制度設計が望ましく、各社は人事部を中心にこの問題を真剣に検討し始めています。外部のコンサルタントの支援を得て早期退職制度、転職、起業、U、Iターン等の幅広いオプションを提示する企業も増えてきています。起業により生涯現役として働くことや、ボランティア(社会貢献活動)も含め、より幅の広い人生設計を、これまで貢献してきた自社社員のために各社が積極的に支援することが、今、「企業の社会的責任」として求められているのだと考えます。

国政レベルでは、日本の雇用環境を流動化し、人材の流動化に資する制度設計が最も重要です。企業が不必要な人材を無駄に抱えるほど、労使双方に非生産的で、モラルの低下を招きます。逆に、これまでの経験を生かして、海外や他社で活路を見出し、またこの機会に、これまで温めてきた起業にチャレンジし人生二毛作、三毛作を考えてみるのもよいかもしれません。経済的に余裕のある人はボランティアの道もあるでしょう。都会生活で疲れた方にとっては、二拠点生活を可能にする自治体が推進するクライン・ガルテンも悪くないでしょう。

プラチナ・ギルドの会では、このような日本社会が抱える社会的課題を少しでも緩和し、高年齢者が生き生きと仕事に従事できるよう、また自分自身の人生設計を考えてみる機会の提供ができないか検討しています。各企業が直面する問題だからこそ、企業と共同して問題解決に当たれないか模索しています。企業が抱える貴重な人材の、将来設計のプラニングをお手伝をする「オリエンテーション事業」が出来ないか検討します。