2018年10月30日(火)第75回定例会を開催いたします。

開催日: 10月30日(火)17:30~20:00
開催場所: 日本総研13F会議室

プログラム
17:30~17:40;NHKの「首都圏ネットワーク」にて放映された「街のお助け隊 コンシェルジュ 男性高齢者の孤立を防げ」(青木 弘道さん)の映像

17:40~18:00 第5回プラチナ・ギルド アワード 特特別賞受賞者講演
演題:‶人生二山″サードエイジを生きる
講師:大下 勝巳氏 おやじの会「いたか」世話人
講演概要:超高齢社会において、高齢者は‶支えられる側″から‶支える側″に位置を占めて、コミュニティづくりの主役としての活動が求められている。セルフケア意識を共有し、フレイイル予防をとおして自助・互助の精神で社会参加を実践し、エイジング・イン・プレイスの実現を図る。

ご経歴
32歳で川崎市に移り住み、自他ともに認める会社人間をしていた40歳の時、「家庭も地域も大事」という妻の外圧に屈して、市教育委員会主催の「父親学級」に参加。隔週土曜夜10回の講座修了後、有志で「おやじの会・いたか」を立ち上げて地域活動を始め、以来35年間、地域活性化に率先して取組んできた。
「職業人であると同時に家庭人・地域人・個人であること」また「シニアにとって地域社会は仲間作り・居場所作り・出番作りとして大事」との考えのもと、編集や広報のスキルを活かして父親達に地域の各種行事への参加を促しつつ、参加者の負荷を少なくし参加実感を体感できるような緩やかな組織運営に配慮した結果、現在では市内5区のおやじの会による「川崎おやじ連」が誕生、ネットワーク化された広域の運動に発展している。
こうした市民活動の実績が高く評価され、2004年に政令指定都市の区長では民間人初の区長に登用された。平成29年度川崎市社会福祉功労者表彰。教育改革推進会議委員、介護予防いきいき大作戦戦略会議委員。

18:00-18:30
「新フォーカス・オン ピープル」コーナー 第3回

各務 雅彦さん
各務さんは本年7月に入会された新会員で、NPO法人「ままじねっと」の代表者。人と地域をつなぐコーディネータとして活動されています。

笠原諄一さん 
ソフトバンクの顧問で、介護関係企業にも関与され、一般社団法人の役員として非営利法人の施設等への寄付活動にも関わっておられます。このあたりのご活動をお聞きします。

18:30~19:00
・「SMBCシニア向け研修」(プラチナ・キャリアの創り方)の経過報告
・ 第6回アワード(10月31日申請締め切り)

19:00~20:00 
定例会のコンテンツについてのアンケート回答とディスカッション

当会会員以外の方の定例会の参加、大歓迎です。HP上の「定例会参加申込」から10月25日(木)までにお申し込みください。

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50才にもなればボランティアをしよう!

2018年10月12日
「50才にもなればボランティアをしよう!」 
これが私たちからの今回の提言です。

この度、ホームページの「理事長の思い」のコラムを「私たちからの提言」(アドボカシー活動)と名前を変更させていただきました。 中間支援型NPOは社会の課題を認識し、自らその課題解決のため活動すると同時に、社会的課題の重要性の認識を広めるため、社会や行政、政府などに提言・啓蒙し、より広範な課題解決のための行動が広がることを求めます。このような広報活動のことを一般的にアドボカシー活動と呼んでいます。
これまでの「理事長の思い」も私たちの活動の趣旨・目標を示したものですので、アーカイブとして引き継いで参ります。

グローバル社会の動きに沿って、2020年には中学校の学習指導要領にSDGS(国連の持続的発展目標)の考え方が取り入れられることになっています。日本の青少年の教育の柱として広く子どもたちの倫理的規範となることでしょう。既に東日本大震災や、福島原発被害の経験などを通じ、若者の意識は大きく変わりつつあり、ボランティアや「絆」についての教育的関心も高いものがあります。最近日本でも優秀な若者が自ら社会起業家を目指し、収入が低下しても社会のためになる仕事がしたいと転職する人も増えています。

一方、現在50才前後のサラリーマンの意識は、これまで終身雇用制度の中で育ち、社会とのかかわりを持たない、会社中心の生き方が一般的でした。「定年」が65才に延長され、今また70才への延長が議論される中で、定年延長と同時に、企業側では多くの一般社員に対し「役職定年」制度を導入し、給与のダウンと企業内での役割の変化を求めています。仕事一筋に働いてきた企業戦士はその現実に直面し意欲の低下を招き、一方、企業側にとっても生産性ダウンは大きな問題となっています。

「人生100年時代」を迎え、50才と言えば丁度折り返し地点でもあります。より長い人生を支えるためには資金的にもこれまで以上に収入を得ること、そしてAIやロボット等の技術革新が進展する中では、キャリア教育投資(リ・クリエーション)も必要となってきます。日本の企業内シニアは、時代の大きな変化に対応すべく、働くことの意味、長く収入を得る方策、人生の後半戦をどう迎えたいのか等、考えてみる必要があるのです。現在社会で活躍しているシニアの人たちを分析すると、有償・無償を問わず、人生の早い段階で自分のやりたいこと、やり残したことについて考えています。

そのような意味で、働きながら、ボランティアや社会貢献の経験を通じ、社会との接点を積極的に深めていくことは、これからの働き方のヒントを得られると同時に、退職後にも無理なく社会参画が出来、実りの多い、健康で充実した人生を送ることにも通じるのです。皆さんの子供さんやお孫さんの意識変革に学び、社会の変化にポジティブにに対応すべく、50才にもなれば是非ボランティアを始めてみませんか?

皆さんの中には、「ボランティア」という言葉に抵抗感があるかもしれません。ボランティアはあくまで個人の自主的な活動で、今月から年末にかけてオリ・パラ並びに再来年の世界ラグビーのボランティア募集(11万人)か始まっています。このようなボランティアはスポーツを愛する人たちがこの機会に一緒に楽しみたいというイベントでもあります。また、ボランティアという言葉が「奉仕活動」から個人のライフ・スタイルを豊かにする機会へと進化しています。即ち、ボランティアは「利他」、「学び」、「遊び」であるとともに「就労の機会」でもあるわけです。勿論、諸般の理由で、自分は行動できなくても「寄付」することも立派なボランティアなのです。

さわやかな風が吹く9月19日、NHKのアナウンサーだった内多勝康さんが第二の人生の働き場所として選ばれた「もみじの家」を訪問しました。

ハウスマネジャー内多勝康さん(左)

「もみじの家」は医療的ケア児と呼ばれる子どもたちと家族が滞在できる短期入所施設で、2016年4月世田谷区にある国立成育医療研究センターの敷地内にできました。
医療の進歩で多くの子どもたちの命が助かるようになりました。しかし、病院を退院したあと、たんの吸引など医療処置が必要な子どもと暮らす家族には、24時間365日子どもから目が離せず気を抜くことができない日々が続き、社会からも孤立しています。

もみじの家の玄関にて

こうした子どもたちと家族に手を差し伸べ、多くの子どもにとっては当たり前のこと、「お風呂に入る」、「友だちと遊ぶ」を叶えるのが「もみじの家」なのです。
2階の明るく広々とした空間には学びや遊びの場があり、1階にはいつでも自由に料理ができるオープンキッチンや、お母さん方にとても人気のあるお風呂があります。

わずかな時間でしたが、わたしたちは「もみじの家」から多くのことを学びました。
そして、内多さんの著書『「医療的ケア」の必要な子どもたち』からは、輝かしいNHKのアナウンサーの職を辞して福祉の世界に飛び込まれたきっかけ、そして、なによりも、ぐっと胸に詰まるこどもたちとご家族の想いを知ることができました。
このような子どもと家族が孤立しないような活動を支えていきたいものです。

ミネルヴァ書房から出版された内多勝康書「医療的ケア」の必要な子どもたち

 

シニアが動く。日本が変わる。見つけてください、「次の自分」を。

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