シニア版プロボノ

私は数年前から縁あって日本でプロボノ活動を仲介するNPOサービスグラントの特別顧問として特に経営、資金調達などの面で多少のお手伝いをさせて頂いています。
http://servicegrant.or.jp/program/(サービスグラントのHPをご参照ください)

お蔭さまで関東、関西圏はプロボノ活動も相当定着してまいりました。また、地方都市でもボランティア・センターが中心となるプロボノ活動を支援してまいりました。その提供するメニューも当初のウエブサイト、広報パンフ作成支援から徐々に営業支援、業務フロー、事業計画作成等とカバーする領域を広げ、中間支援団体としての存在価値を高めています。

毎回理事会に出席してはいるものの具体的にどのようにプロジェクトが進行するのか必ずしも理解できていなかったことから、一昨年初(2012年)、「遠野まごころネット」宛て業務戦略立案の東北震災支援プロジェクトにメンバーとして参加し勉強する機会を得ました。限られた時間の中で、尚且、私を除くメンバー4名は全員現役ビジネスパーソンで超多忙にも拘らず、初期の成果物を作り出すプロセスをつぶさに勉強し、この手法を是非プラチナ・ギルドの会でも利用できればと考えてきました。

シニア層の持てる、これまでにビジネスの世界で培った経験と知恵、スキルや人脈等の無形資産は必ず社会貢献にも役立つと考えたからです。一方、NPOサービスグラントの昨年末の理事会でもシニア層のプロボノ・プロジェクトへの参画議論がなされ、まさに時宜を得たとの感じを持ちました。

丁度その時、「遠野まごころネット」宛てプロジェクトのマネージャーをされた阿部さんが前回の例会からプラチナ・ギルドの会に参加されました。次回の例会(3月25日)には阿部さまからこれまで参加されたプロボノ活動の実践例をもとに具体的なプロジェクトの進め方などについて講演いただくことになっています。是非一人でも多くの方にご関心を示していただき、今後NPOサービスグラントと共同で開発する「シニア版プロボノ」に参画いただければと考えています。

ボランティアや社会貢献の在り方にはいろいろな形がありますが、”プロボノ”の手法はその中でも付加価値の高い手法であると考えています。特に皆様のようにビジネス界で培われた経験やスキルは大変価値の高いもので、現役世代の提供できるスキルと合わせれば鬼に金棒となるかも知れません。しかしながら若手諸君と一緒に働く際にシニアが注意しなければならないのは、謙虚さにあります。定義された成果物を生み出すために必要なのはあくまでスキル(技能)であり、年嵩ではありません。

前回の寄稿(2月22日)で触れました賢人会議所設立準備委員会の第4回会合(3月4日)でも、シニアの社会貢献活動が話題に上りました。益々、高齢化する社会の中でシニアの果たすべき役割論が各所で議論がされることになるでしょう。是非少しでも早い段階で「シニア版プロボノ」のモデルが実現出来ればと考えています。