▶第8回プラチナ・ギルド アワード受賞者のご紹介(2020年度)


 

323日(火)第8回プラチナ・ギルドアワード表彰式が行われました。

  受賞された5名の方々は下記の通りです。

   

 

 

 

特定非営利活動法人  アジア教育友好協会  理事長 谷川  洋 

永年大手総合商社に勤務した後、昔の部下からの相談話がきっかけで60歳を機にアジアの山岳少数民族の子供たちを主たる対象とする学校建設のためにNPO「AEFA」を2004年に立ち上げた。 独創的な活動理念として ①学校建設 ②現地子供たちの親や住民の参加・協力 ③地元と日本の国際交流という「三層構造理念」を掲げ、16年余にわたって持続的な事業展開を行ってきた。ベトナムやラオスほか計316校を建設、国際交流事業も743回に達している。幼年期に福井大震災で家屋の倒壊を体験、“いつか世の為人の為”の想いを強くしたが、商社時代に培ったスキルや豊富な経験を活かし実践する姿は、ビジネスパーソンの「第二の人生」の在り方として大変素晴らしい。

 


特定非営利活動法人 ワンエイド   理事長    松本   

 社会的弱者である高齢者、障がい者、要介護者、ひとり親世帯などのサポートに永年にわたって強い関心を持つ高校の同級生の女性と二人で2011年にNPO法人ワンエイドを座間市で立ちあげた。  ①住まいのサポート ②生活サポート ③フードバンク が事業の三本柱だが、地元密着のキメ細かな対応で相談件数は2500件にも上り、積極的な啓蒙活動により講演依頼も増えるなど、行政・住民・企業の各方面から高い評価と絶大な信頼を得ている。
こうした活動の先頭に立って地元を文字通り飛び回っているのが受賞者の日常で、最近はコロナ禍もあって生活弱者へのサポートの必要性が更に増しており、当NPOへの期待は一段と大きく、小さなオフィスには『篝火』が燃え盛っている。
 

特定非営利活動法人 きらりんきっず 代表理事   伊藤 昌子 

 自分が住んでる地域の子どもたちを笑顔にしたいと20107月、子育て中の母親4名で“おやこの広場を開所、自らも子育ての当事者として親子の気持ちに寄り添い、目線を合わせる活動を心掛けてきた。そんな中2011年3月、東日本大震災で活動場所やスタッフ全員も被災、大きな喪失感の中で不安な日々を過ごしたが、こんな時こそ親子の居場所が必要と強く感じ、4月から市内最大の避難所の中学校図書館はじめ仮設施設を転々としながら活動を続けた。この10年、「自分たちでできることはまずやってみよう」と、親子の交流や子育ての情報提供、相談、各種講座等を続けてきたが、未曽有の困難を乗り越えて延べ3万人に子育て支援の場を提供してきた功績は真に賞賛に値する

 

 


特定非営利活動法人    グラウンドワーク三島 専務理事 渡辺 豊博 

1980年代前半の英国で始まった“市民・行政・企業が対等な立場でパートナーシップを結び、実践的な環境改善活動に取組む活動"即ちグラウンドワークを1992年に故郷の三島市内の8つの市民団体を中心として日本で最初に立ち上げた。

静岡県庁在勤中に地元の河川が工場排水に汚染されている状況に心を傷め“水の都・三島”を再生すべく当NPOを立ち上げた。湧水池再生や公園づくりなど市内70箇所以上で活動を展開、市民力・地域力の有益性を実証してきた。58歳で大学教授に転身した後も、この活動を活用したインターンシップはじめ多くの地域創生活動に携わっており、豊富な経験知や先駆的発想、市民総参加型組織運営力等々は、凄い!の一語に尽きる。

 

 



      特 別 賞 

南三陸ホテル観洋   女 将 阿部 憲子 様

  2011年3月の東日本大震災発生当日からホテルに多くの避難者を受け入れ、その後も二次避難所として私費を投じたイベントを通じ、避難者への支援や心のケア、子どもたちの学習活動のサポートなどを積極的に行って来た。ボランティアと連携した『てらこ』を開設して子どもたちの学力を維持、更に避難所としての機能を保ちつつホテルの営業も再開した。被災者・復興事業関係者・観光客と幅広く接してきた経験に加えて、「震災を後世へ語り継がなければならない」という旺盛な使命感から『震災を風化させないための語り部バス』はじめ、災害教育、ガイド、広域シンポジウムなど様々な機会を捉えて“語り部活動”を展開・継続。震災から丸10年を迎える今、コロナ禍で一段と深刻化している地域経済再生のために日々懸命に奮闘努力しているその姿には本当に頭が下がる。