“Change Maker “

プラチナ・ギルドの会は、“Change Maker “として、シニア世代が生き生きと働き、社会貢献に積極的に参画できる社会の実現にチャレンジします。

若い経営者に、「奥山さん、シニアの方は社会貢献など考えないで、大いに遊び、消費して、医療費を使わず、ポックリ逝ってください。それが一番世の中のためになるのですよ!」言われるのです。

「なるほど。それは至言だな!」と思う一方、私は、心の片隅に余生をゴルフや他の趣味だけで過ごすのはもったいないと感じていました。元気で活動的なシニアの知恵や・経験を活かし、社会のために積極的に活用する道を考えることは子供や孫たちに対する我々の世代責任ではないかと考えるようになりました。

私事で恐縮ですが、今は囲碁と謡曲の趣味で相当の時間を割いて楽しんでいます。しかしやはり、社会への恩返しをしたいという気持ちは強く、最近NPOを皆と一緒に立ち上げ悪戦苦闘する毎日です。会社のためだけに働いた現役時代と異なり、学ぶことが多く、挑戦意欲をかき立てられ充実感を味わうことが出来ます。「自己実現欲求」とはまさしくこのようなことなのでしょうか?

少し調査をしてみると、高齢化の中でシニアの社会貢献意欲は強く、退職後、趣味や海外旅行を楽しむと同時に何か社会の役に立ちたいと考えてる人は多いのです。しかし実際には、組織に働き、実績を上げれば上げるほど、過去の成功体験が頭にこびりつき、フラットで、ボランタリーな組織で働くことの難しさを実感し長続きしないのです。即ち、NPOで自分の過去の成功体験を語り、組織的にも弱体なNPOを批判することは、若者たちの働く環境の中で阻害感を深めるだけに終わってしまいがちです。

NPOプラチナ・ギルドの会では次の事業として、50歳以上のシニア世代が、自分の将来像を見つめ直し、転職や起業、はたまた社会貢献などで社会デビューしやすい環境整備を企業と一緒に開発できないか検討を始めました。
「子曰く、吾れ十有五にして学に志ざす。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳従う。七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず。」と言う言葉を学んだことを覚えていますか?人間50歳にもなれば、自己を確立し、迷わず、天命を知っていなければならないのですが、悲しいかな、”会社人間”は全ての時間を会社にささげ、自分の何たるか、将来何をしたいのかすら考える時間がないのです。かく言う私もそうでした。

日本経済が高度または安定成長している時代には、終身雇用、年功序列などの雇用制度は合理的なもので、企業は積極的に自社社員に投資・育成してきました。しかしながらグローバル競争の時代に入り、国際的な企業間競争の下では、またバブル期を経て長期のデフレ経済に突入すると大企業といえども企業体力をなくし従来型の雇用制度は足枷となってきています。雇用の流動化が話題に上る所以です。

しかしながら長期に亘り伝統的な雇用制度の中で勤め上げてきた企業内シニア層は個人個人の自立意識が低く、ウエットな雇用環境に慣らされ、将来への不安からリスク回避し、現在の会社にしがみ付くことが多いのです。本来あるべき人生設計をじっくり考える機会を持ち、早め早めに自分自身に投資し、「次のじぶん」を見つけることが重要です。自分の周りに広がる選択種を考えることは、実は自分自身のためでもあり、会社の若返り、活性化にも資するのです。

現在の会社に働くにしても、新しい職場を求めるにしても、重要なことは自分自身で専門分野を開拓し、これまで以上のスキルを磨くことです。市場の需要環境の変化により新しいマーケットが広がり、ITの進歩により働き方も大きく変わっています。日進月歩の環境変化の中で、個人個人が自身の能力開発を怠れば、現在の所得水準を維持することはむつかしく、定年を迎えてからその先の自分の在り方を考えるようでは遅すぎます。逆に、専門分野で力を発揮することが出来れば、年齢にかかわらず定年後も労働人口が減少する日本では働く機会は多いと考えられます。

定年後はゆっくり旅行でもしながら余生を過ごしたいと考えられているかも知れません。その場合でもなるべく早い段階で、自分の将来について青写真を描き、準備をされることをお勧めします。私は65歳で現役を退き、先月古希を迎えたところです。趣味やNPOの世界に身を置き活動的に過ごすことが出来ていますが、それは現役時代にある程度事前準備をしたからです。勿論これから何時何が起きるか分かりませんが、10年後もまだまだ元気に人生を謳歌している自分を夢見ながら、当面は”Change Maker “として、シニア世代が生き生きと働き、社会貢献に積極的に参画できる社会の実現にチャレンジしたいと考えています。

シニアが動く。日本が変わる。見つけてください、「次の自分」を。

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